ホワイトニングとは、専用のホワイトニング剤や照射機器を使ってを使用して白くすることです。
ホワイトニングの種類には、以下が挙げられます。
・ホームホワイトニング:自宅でマウスピースを使用して歯を白くする
・セルフホワイトニング:ホワイトニングサロンや自宅で、自分でホワイトニングを行う
ホワイトニングの種類や費用や自宅でできるセルフホワイトニングについては他の記事でもご紹介していますので、ご覧ください。
この記事では、ホワイトニング後の食事についてご紹介します。
ホワイトニング後におすすめの食事は白色系の食材を塩味で味付けした食べ物
ホワイトニングをすると、ペリクルとよばれる歯の膜がはがれるため、歯が色素沈着しやすくなります。
そのため、着色しやすい食べ物を避けなければいけません。
着色しやすい食べ物が分からない方や迷った方は、どちらかといえば色が薄いものを選ぶとよいでしょう。
醤油味より塩味で味付けしたものを選ぶと失敗しにくいです。
しかし、白色でもヨーグルトは酸性が強いため、避ける必要があります。
なぜなら、ホワイトニング後は歯の表面がもろくなっており、酸性の食事を摂ることで、歯の再石灰化を阻害する恐れがあるためです。
また、豆腐や豆乳は、ポリフェノールを多く含み黄ばみにつながりやすいのでおすすめできません。
ポリフェノールについては、下記で詳しく解説します。
白米は梅干しを避けてふりかけ程度ならOK
白米は、ホワイトニング後に食べても歯に悪影響はありません。
おにぎりの具材には、塩味で味付けされているものを選び、ふりかけ程度であれば問題ないといえるでしょう。
梅干しは酸性のため避けるのがベストです。
ホワイトニング後は酸っぱい食べ物は避けたほうがよいと覚えておきましょう。
また、昆布やおかかなど醤油味のものは着色する恐れがあるため、ホワイトニング後は控えましょう。
パスタやスパゲティはトマト系よりチーズ系
トマトスパゲッティを食べて白いシャツに飛び散ってしまい、トマトの色が取れなくなったという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ホワイトニング後は、トマト系のパスタを食べると歯が着色しやすくなる可能性があります。
カルボナーラのようなクリーム系は、着色の心配がありませんので、安心して食べられます。
たらこパスタや明太子は無着色のものならOK
たらこパスタや明太子パスタは、迷う方がいらっしゃるかと思いますが、無着色のものであれば歯に着色する心配はありません。
ただし、明太子が無着色でもめんつゆや醤油で味付けされていると、醤油の色が歯にうつる可能性があります。
ホワイトニング後にたらこパスタや明太子パスタを食べる場合は、醤油やめんつゆが使われていないかも確認しましょう。
うどんはだし色薄めにする
うどんやラーメンは、だしに醤油が使われている場合があります。
だしが濃いと、歯が着色する可能性があります。
だしは薄めにして、できるかぎり飲まないように心がけましょう。
着色が気になる方は、食後に歯を磨くか水でうがいをすることで着色を予防できます。
魚は鮭より鱈(たら)やアジがおすすめ
魚を食べる場合は、鮭より鱈(たら)やアジがおすすめです。
白身魚を選べば、着色を気にせずたくさん食べることができます。
味付けは、醤油ベースや出汁の使用を控えめにするとよいでしょう。
塩で味付けをしたり、柚子胡椒を少し乗せると魚本来の味を味わえます。
ホワイトニング期間は食事が制限されるため辛く思うかもしれませんが、新しい味に出会えるチャンスでもあります。
制限しながらも食べられる食材はたくさんありますので、工夫しながら食事を楽しみましょう。
卵を使ったメニューは卵かけご飯より卵焼きやオムライスが良い
生卵の黄身は色が付きやすいため、ホワイトニング後は卵かけご飯など生卵を使った料理は控えるのがベストです。
卵の黄身も加熱調理していれば、着色の影響がほとんどありません。
加熱した卵料理のメニューは、卵焼きやオムライス、茶碗蒸しなどがあります。
ただし、オムライスはケチャップが使用されていることがあるため注意が必要です。
バターライスやホワイトソースに変更するのがおすすめです。
さつまいもやかぼちゃよりじゃがいもや里芋を選ぶ
芋類でも着色の可能性が高いものがあります。
さつまいもやかぼちゃよりは、じゃがいもや里芋を選ぶのをおすすめします。
ホワイトニングをした後は、スイートポテトやパンプキンパイといったデザートも念のため控えましょう。
きのこはしめじやえのき・エリンギがおすすめ
しいたけなど干したものを戻したときに色が出る食べ物は、食べたときに着色しやすい食べ物といえます。
きのこ類では、しめじやえのき・エリンギがおすすめです。
果物ならバナナや皮をむいたリンゴ
果物は、ぶどうやオレンジは着色の可能性が高く、レモンなど酸っぱいものは酸味が強いためおすすめできません。
バナナや皮をむいたリンゴは、ホワイトニング後に食べても歯に影響がほとんどありません。
それでも歯がしみないか不安な方は、ホワイトニング後、半日程度は果物を控えると安心して食べられます。
ただし、ヨーグルトは酸性が強いため、ホワイトニング直後に食べると知覚過敏を起こしやすくなるかもしれません。
飲むヨーグルトもホワイトニング後1~2時間は控えましょう。
お菓子は着色料や果汁の色が強くないもの
お菓子には、着色料が使われているものがたくさんあります。
食べる前に、着色料が含まれているか確かめてから食べるようにしましょう。
着色料が含まれていなくても、果汁の色で着色する場合もあります。
特に、グミやガム・アメは口の中に長い時間含んだ状態が続くため、注意が必要です。
普段から着色料を気にして食べる方は少ないため、つい食べてしまうという方が多くいらっしゃいます。
ホワイトニングの後は、着色しやすい状態であることを念頭において過ごしましょう。
ホワイトニング後の食事で避けるべき食べ物
ホワイトニング後の食事で避けるべき食べ物をまとめました。
・ビール、ハイボール
・炭酸水やスポーツドリンク
・チョコレート系のおかし
・ポリフェノールを含む豆腐や豆乳
一つずつ、避けるべき理由を解説していきます。
コーヒー・赤ワイン・ぶどうジュース
特に歯の着色を起こしやすい飲み物は、コーヒー・赤ワイン・ぶどうジュースです。
食事中にこぼした服についたときに落ちにくいものと認識すると分かりやすいでしょう。
特に、赤ワインやぶどうジュースはポリフェノールを多く含むため、注意が必要です。
そのほか、意外と知られていない着色汚れを起こしやすい食べ物もあります。
- 茄子
- いちご
- しょうが
続いて、着色汚れを起こしやすい食べ物を詳しく解説していきます。
ビール・ハイボール
ビールやハイボールなどのアルコールは、揮発性があり歯を乾燥させるため着色しやすい状態になります。
どうしてもアルコールを飲みたい方は、水を飲みながらお酒を楽しみましょう。
ただし、ウーロン茶や緑茶などお茶系は着色しやすくなるため、控えてください。
炭酸水やスポーツドリンク
酸性度の高い炭酸水やスポーツドリンクもおすすめできません。
運動をしてどうしても炭酸水やスポーツドリンクを飲みたい場合は、回数を減らしたり短時間で飲むように心がけましょう。
チョコレート系のおかし
チョコレート系のお菓子も、歯の色がつきやすくなります。
スナック菓子でもチョコレート味のものやチョコレートアイスクリーム、ココアなどもNGです。
つい食べてしまったというときは、すぐにうがいをするか、フッ素の入った歯磨きを使用してやさしく磨きましょう。
ポリフェノールを含む豆腐や豆乳
ポリフェノールは歯に着色汚れを吸着させる作用があるため、白い物であっても注意が必要です。
ポリフェノールを含む食べ物には、豆腐、豆乳があります。
ポリフェノールについて知らなければ、白いものは着色の心配がないと勘違いをして食べてしまうかもしれません。
ホワイトニング後は、ポリフェノールは避ける必要があることをしっかり覚えておきましょう。
ホワイトニング後に食事制限がある理由
ホワイトニングの後は、エナメル質がもろくなり色素沈着しやすい状態になります。
そのため、普段は色素沈着が気にならない食べ物であっても、ホワイトニング後に食べると着色する可能性が高まります。
色素沈着しやすい食べ物は、意外と普段食べている食べ物に存在しています。
ホワイトニングの後はエナメル質が脆く色素沈着しやすい状態
ホワイトニング後は、歯の表面を覆っているペリクルが剥がれるため、歯がもろくなります。
もろくなったエナメル質は、歯の表面がざらつくため汚れが溜まりやすく色素沈着しやすい状態になります。
ホワイトニング後は30分~1時間は水以外の飲食を避ける
ホワイトニング直後、30分~1時間は水以外の飲食を避けましょう。
どうしてもお腹が空いている場合は、白米など着色がつきにくい食べ物を選びましょう。
お茶しかないというときは、ストローを使用するなど歯につかないように飲むことをおすすめします。
飲むゼリーなども歯につかないように、栄養補給ができます。
飲食後は、できるだけ早くうがいをして歯に食べ物がついていない状態を保つとよいでしょう。
ホワイトニング後は2時間~3時間は酸性の食べ物を避ける
ホワイトニング後、荒れた歯面が唾液によって中和されることで、徐々に中性に戻ります。
酸性のものを食べると、歯の表面が中性に戻りにくくなり、着色しやすい状態が長く続くことになります。
そのため、ホワイトニング後、2時間~3時間はヨーグルトなど酸性の食べ物を避けることをおすすめします。
オフィスホワイトニング後の食事は24時間~48時間は色素が濃い食べ物を避ける
オフィスホワイトニングはホームホワイトニングに比べて、歯への刺激が強くなります。
オフィスホワイトニングの施術をした直後は、歯の皮膜(ペリクル)がなくなり、歯に色が入り込みやすい状態です。
皮膜(ペリクル)自体も色がつきやすい性質があり、再生されるには24~48時間かかるといわれています。
オフィスホワイトニングをした後は、数日間は着色汚れに気をつけた食事を摂ることで、歯の白さを維持することができます。
ホームワイトニング後1時間~2時間は食事に注意
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べて、歯への影響が少ないため、ホワイトニング後1〜2時間、食事に気を付ければ基本的には問題がないといわれています。
ホームホワイトニングでも使用する薬剤によって影響が異なるため、食事を気を付ける時間については歯科医院での指導を守りましょう。
また、ホームホワイトニングは、1〜2週間続けて行う場合もあります。
基本的にホワイトニング剤を使用している期間は色の濃い飲食物は避けることをおすすめします。
食事制限なしのホワイトニングもある
食事制限をしなくてもよいホワイトニングもあります。
食事制限が必要かどうかについては、使用する薬剤の種類によって異なります。
歯にやさしい薬剤を使用する場合は、歯がもろくなりにくいため着色の影響が少なくなります。
その分、ホワイトニング効果も弱まるといえるでしょう。
一般的には、歯科医院で行うホワイトニングは薬剤が強く、専門医のいないホワイトニングカフェは薬剤が弱いものを使用しています。
ホワイトニングカフェについては、以下の記事を参考にしてください。
ホワイトニング後の食事に関してよくある質問
ホワイトニング後の食事に関してよくある質問をまとめてみました。
・ホワイトニングの後は何時間食べられない?
・ホワイトニング後のチョコはいつから食べられる?
・ホームホワイトニング後はいつからコーヒーが飲める?
・コンビニでも買えるホワイトニング後の食事で食べられるおすすめは?
1つずつ詳しく解説します。
食事制限があるのはなぜ
ホワイトニング直後は、歯の表面のペリクルがはがれて、色素沈着しやすい状態になるため、着色がつきやすい食事を避ける必要があります。
着色がつきやすい食べ物は、ホワイトニングの前に食べて、歯をきれいに磨いてからホワイトニングを行いましょう。
ホワイトニングの後は何時間食べられない?
オフィスホワイトニングの場合は、施術後2〜3時間食事を控える必要があります。
オフィスホワイトニングの予定を入れる際は、食事の時間も考慮して予定を立てましょう。
ホワイトニング後のチョコはいつから食べられる?
オフィスホワイトニングをした後は、1〜2日間はチョコレートは控えるべきです。
ホームホワイトニングの後は、1〜2時間はチョコレートのような色の濃い食事は注意する必要があります。
ホームホワイトニングは、夕食後、歯磨きをした後に行うのがベストです。
就寝前にホワイトニングを行う習慣をつけることで食事の心配をする必要がなくなります。
ホームホワイトニング後はいつからコーヒーが飲める?
コーヒーは特に着色しやすい飲み物であるため、ホワイトニング期間中は控えるのがよいでしょう。
毎日飲む習慣がある方は、コーヒーを薄くしたりストローで飲んだりするなど歯に触れないようにする必要があります。
食事後に歯磨きの習慣をつけるなどしてホワイトニング期間も、できるだけ食事を楽しめるように工夫しましょう。
コンビニでも買えるホワイトニング後の食事で食べられるおすすめは?
基本的に着色料が強くないもの、酸性でないものを基準にして選ぶとよいでしょう。
チョコなどの入っていないシンプルなパンやサンドイッチ、おにぎりがおすすめです。
おにぎりは昆布など色が濃い具材は着色しやすいため、注意が必要です。
ホワイトニング後に食事をしたらすぐに歯を磨くのがおすすめ
ホワイトニング後は、食事をしたらすぐに歯を磨く習慣をつけておくことで、ホワイトニングの効果を持続できます。
ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使用すれば、さらにホワイトニング効果が高まります。
ホワイトニングは、施術後の食事やセルフケアで持続効果が変わります。
適切な対処を身につけて、白くキレイな歯を維持しましょう。